富山市立堀川保育所

　建物は子供たちの安全性に配慮し、道路から奥まった配置としながら、公共空間からもファサードが目に止まる計画とし、親しみやすく記憶に残る建物デザインとしました。地域の方々にも子供たちを見守る意識を育ませ、愛させる保育所となっています。建物は２階建てとなりますが、できるだけ低層とし、大きなマッス（塊）はできるだけ分節し、子どもたちの身体にあった、居心地のいい空間づくりとなっています。建物のデザインは華美な装飾を避け、複雑な意匠を排した、余分なコストをかけない、シンプルなものとしました。さらに、汎用性のある素材を利用し、メンテナンス性にも配慮しています。また、北国の気候を考慮し、雨や雪から建物を保護する、庇を基本にしたデザインとなっています。ベース色には奇抜な色彩は用いず、地域から浮かない、元々そこに建っていたような佇まいとなるような外観デザインです。